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特養ブログ

理念で乗り越えた困難(長期メガクラスター)~すべての職員へリスペクト~

2022-08-30
重要
理念で乗り越えた困難(長期メガクラスター)~すべての職員へリスペクト~
この度、当法人の利用者、職員より新型コロナウイルス感染検査の陽性者が判明しご家族、関係者の皆様に、ご心配、並びにご不安を与えてしまうことになり、深くお詫び申し上げます。
7月30日に一人目の感染が判明し、その後、次々に感染が拡大してしまい、あっという間に利用者、職員合わせて70人を超えてしまいました。また、当施設のご利用されており、新型コロナウイルスに感染された利用者様のお二方がご逝去されました。謹んでお悔やみ申し上げますとともに、心からご冥福をお祈りいたします。
 このような感染拡大を招いたのは、初動対応で十分ではない指示を出した私、施設長の所為だと猛省しているところです。
 そんな中、第一線でコロナと戦ってくれた職員の皆様には感謝の気持ちしかありません。
陽性中にもかかわらず解熱剤を飲みながら陽陽介護(陽性者の職員が陽性者の利用者をお世話すること)をしてくれた職員、家庭で親の介護している職員、子どもの育児で追われている職員などリスクを背負って、文句も嫌な顔も見せずに現場に飛び込んできてくれた事には、感動すら覚えました。また、他の事業所も数少ない職員をギリギリのラインで勤務を組み直してもらい、応援職員を派遣してくれました。デイサービスからは、手作りのケーキの差し入れも頂きました。そして利用者のご家族の皆様からは、クレームやお叱りを受けてもおかしくない状況なのに、すべてのご家族から励ましの言葉を頂いたことは本当にありがたく、またパワーにもなりました。
それから、地域の方、県老施協、他の施設関係の方からも、激励のお言葉やご心配を頂き本当にありがとうございました。
 なぜ、楽山会職員がこの困難を乗り越えられたのか、激戦の中に考えておりました。その答えが法人理念だと信じております。
 
楽山会の理念である、
愛 :家族愛 隣人愛 人類愛の心である。
尊敬:長い人生を通して家族を愛し、社会に貢献してきた高齢者への尊敬の心である。
奉仕:残り多くない高齢者の人生を安心・安全に尊厳をもって確保できるよう奉仕の心である。
これが、全職員が同じベクトルを向いて、コロナ終息を迎えることができたと信じています。
 
また、陰で支えて下さった理事長の存在も大きいものでした。事務職員が感染で出勤ができずに多方面で困っていた時も物心両面で援助をしてもらいました。また、長年の経験の基にたくさんの知恵をお借りできたのも、終息の近道に導いてくれたと実感しております。
コロナ終息まで約1ヶ月間の長期戦で本当に大変でしたが、全職員が一枚岩となり困難を乗り切れたことは社会福祉法人 楽山会の財産だと思います。
 
楽山会のすべての職員へのリスペクトと、今は亡き、前理事長の理念の想いが伝わった出来事でした。
本当にありがとうございました。
 
令和4年8月吉日
特別養護老人ホーム 淡淡荘
施設長 増田繁一郎

社会福祉法人楽山会
〒855-0017
長崎県島原市江里町
乙2010番地1
TEL:0957-62-5328

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